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法学部学生スタッフ LeD’s (1)

畠山 亮 更新日: 2013年08月02日

法学部の広報活動は、最近まで必ずしも十分な配慮がなされて来ていませんでした。

このような状況を憂慮して、今年から、学生たちが主体的に法学部の広報に携わり、龍谷大学法学部を盛り上げたい、と立ち上がりました。

そうしてできたのが、法学部学生スタッフ「LeD’s」です。

彼らは、早速、春のオープンキャンパスで、様々な活動をしてくれました。

一般には職員が対応する形となっている個別相談ブースに、学生による個別相談ブースを併設し、様々な相談や質問に対して、学生目線から対応したり、

古川原明子准教授による模擬講義の補助を行ったりしました。

他にも、法学部の学部パンフレットの作成過程に全面的に参加・協力するなど、

龍谷大学法学部を、法学部生自身の立場から盛り上げるべく、頑張ってくれています。

 

そんな彼らが、今、一番頑張っているのは、

今度の土日(8月3日4日)に開催される、夏のオープンキャンパスにおける、模擬裁判です。

今、彼らは試験勉強に邁進していますが、それと並行して、その準備に取り組んでいるのです。

法学部とはどんなところなのか?

法律とはどのようなものなのか?

それを目で見てすぐ分かってもらうために、模擬裁判を行います。

22号館204教室にて、連日13時10分からと15時10分からの二回行いますので、ぜひとも見に来てください!

法学部の先輩に直接話を聞けるチャンスでもありますよ!!

大学の授業は、大きく「講義」と「演習(ゼミ)」とに分かれます。
高校から入ってすぐの一回生の時は、
教員が話すのを聞く形が一般的な、「講義」の方が馴染みがあると思いますが、
大学ならではのスタイルとして重要なのが、「演習(ゼミ)」です。
龍谷大学法学部は、二回生後期から1年間の「演習Ⅰ」、
三回生後期から1年間の「演習Ⅱ」、
そしてその後、半年間で「卒業研究」を書く、
これらを基本、一つのゼミで行うことになります。
今、二回生は、ちょうどこの選択の時期ということで、
畠山ゼミを例として、ゼミとはどんなものか、簡単に紹介したいと思います。
というのも、年々、学生たちがゼミのことをきちんと理解せず、
したがって、きちんと選択できない、という傾向にあるように感じられるからです。
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まず、何よりゼミは、「学生が主役」ということです。
この点が、講義形式と最も大きく異なる点です。
この点を理解しておかないと、ゼミに入ってからも、
先生の指示を待ち、教えてもらうことを期待するだけになってしまいます。
ゼミでは、自分で考え、行動し、成果を上げる、
これが基本になります。
ここで問われるのは、何より自主性・主体性です。
「これをやりたい。やるんだ」という意志を常に持って臨むこと、
それが無ければ、ゼミに居る意味はありませんし、
逆に言えば、これさえあれば、ゼミにおいてどこまでも成長して行くことができます。
ゼミに入って、ただ黙って座っているだけの時間は、この上なく無駄な時間であり、
逆に、主体的・積極的に取り組むことは、無限の可能性をもたらすのです。
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例えば、うちのゼミでは、
研究テーマそれ自体を、自分で探し、設定するところから始めなければなりません。
素材・判例などを先生から与えられるゼミも少なくないですから、
それを期待していた人は、
この時点で大きな挫折を味わうことになってしまいます。
テーマを決めてから、調査・検討を行い、レジュメにまとめ、報告し、質疑応答、
そのすべてを、自分の力で乗り切ることになります。
大変なのは確かですが、その分、力が付くのも確かですから、
あえてそのようにしているのです。
(とはいえ、いきなりすべてを一人でやるのは難しいので、
うちのゼミでは三回生が「チューター」として補助・指導を行うことにしています。
このことは、二回生にとって心強いのはもちろん、
三回生にとっても、自分の力を確認し、成長する機会となっていますし、
学年を超えてゼミが一つになるのも、うちのゼミならではの良いところです。)

2枚とも、昨年末に行われた、3回生による卒業研究構想発表会(「卒論コンペ」)の様子

もう一つ伝えておきたいことは、
「自分が本当に勉強したいこと」を、よく考えた上で、ゼミを選んでほしい、ということです。
なにしろ、一度入ったゼミは、卒業まで続くものですから、
今後の学生生活の大きな部分を占めることになります。
ところが、まだ二回生が始まったばかりですから、
どこを選べばいいのか、なかなか簡単でないのは確かです。
そのため、
「一回生の時に習ったから」
「○○(公務員など)試験に使えそうだから」
「楽そうだから」
といった理由で、ある意味安易に選ぶ人が少なくありません。
しかも、そうした選び方が、年々増えているように感じることに、危惧を感じています。
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上記の通り、ゼミというのは、
自分の主体性に依拠して学ぶところですから、
そこでは、自分が追究したいことを、
ただ純粋に「追究したいのだから」という理由だけで、
とことんまでやり遂げることができる場である訳です。
そのような場は、実は大学生活の中でもなかなか無く、
また、社会に出た後であれば、まずあり得ないと言っても過言ではありません。
ゼミが、このような貴重な場であることを、きちんと意識すれば、
「ゼミを選ぶ」という作業は、容易に行われるべきものではなく、
しっかりと自分に向き合い、自分が何を追究したいかを、真剣に考える、
という手続きを経た結果でなければならないことは、想像に難くないと思います。
そのような末に選んだゼミでこそ、皆さんは成長できるはずです。
「○○ゼミに入ること」を目標とするのではなく、
「入ったゼミで何をするか」こそが大事であり、
その結果の成長こそ、どんな分野に進んだとしても、必ず実になるものです。
ぜひ、この機会に、「自分がやりたいこと」を真摯に考え、
その結果として、ゼミを選択してもらえれば、と思います。
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このように、少し厳しく書いて来ましたが、
これらとは別の視点から見れば、
大学生活の大半を共に過ごし、
卒業後にも、もしかしたら一生、関係が続いて行くかもしれない、
という人間関係が築かれる場ですから、
やはり、どんな人達が居るゼミなのか、
どんな雰囲気なのか、
楽しいところなのか、
といった要素も、小さからぬ要素になるでしょう。
この点も、先輩や友達から評判を聞いたり、噂や情報を集めたりなど、
材料をなるべくたくさん集めて、判断してみてください。
最後に手前味噌の宣伝として、
「楽しさ」「人間関係の良好さ」「上下関係の緊密さ」なら、
どこにも負けない自信のある畠山ゼミをPRして、終わりたいと思います。
各自、充実した、満足の行くゼミ選択となりますように。

ゼミ合宿にて、さぬきうどん作り

同じく、栗林公園にて

立命館大学との合同報告会→勝利!

伏見稲荷参拝

海外に留学に行くゼミ生の送別会

お花見にて、ゼミ長の誕生日を祝う

卒業!そして入学!

畠山 亮 更新日: 2013年04月03日
一昨日4月1日は、入学式でした。
良い日和で、ちょうど桜が満開になりました。
まだ新入生とは会っていませんが、きっと希望と不安でキラキラ・ドキドキしていることだと思います。
素敵な4年間になるよう祈っていますし、そのサポートをできるだけして行きたいと思っています。

さて、新入生が来たということは、それに先立って卒業生が旅立って行った訳です。

前後しますが、教員である私が関わった卒業式の日のことを書きます。

午前中に卒業式が行われ、その後、ゼミごとに卒業証書授与を行います。
一般に教員の出番は、ここからというこになります。

毎年、面白い面々が集う畠山ゼミ、
今年はいろいろな事情で、卒業生が少なかったのですが、それでも、やはり盛り上がるものです。
卒業証書授与から写真撮影、そしていろいろと喋ったりして、
部屋の外に出たら、他のゼミはみんな終わって誰も居ませんでした。
盛り上がりすぎですね、畠山ゼミ(笑)。
四回生になると、就活などでなかなかゼミに来られなくなったりして、みんなが顔を合わせる機会が少なくなります。
そういう意味で、久しぶりに集まった懐かしさみたいなものが彼らにあったことは確かでしょう。

その後、女子学生の多くは和装から洋装へと着替えて、

ホテルで行われるパーティー(同窓会新入会員祝賀会)へと移動します。
参加しない学生も居るようですが、ごはんはおいしいし、なんだかんだ行けば楽しいので、
できれば参加することをお勧めします。
学部長から始まり、いろいろな方々のご挨拶・祝辞を賜り、いよいよパーティー開始です。
この後は、とにかく友達・知り合い・先生などを見付けては喋り、写真撮影、という時間がひたすら続きます。
また、成績優秀者や活躍した学生に送られる「本願寺賞」の表彰なども行われます。
それと並行して、ゼミや1回生の時の基礎演習のクラスなど、
呼び出してもらって壇上で写真を撮る、というのも、断続的に行われます。
2回生からずっと一緒だったゼミは分かるんですが、
基礎演習という1回生の時のつながりが根強く生きていることには、毎年驚かされます。
その後いろいろあっても、やはりスタートのところの出会いは大きいということなんでしょうね。
なお、上の写真は、その基礎演習で教員の手助けをして活躍してくれた「クラスサポーター」略して「クラサポ」の集まりです。
後半には、定番のビンゴが行われ、おそらく想像していたより豪華な賞品に、みんな結構真剣に参加し、
その終了と共に、当たった者はご機嫌に、当たらなかった者もそれなりに楽しそうに、
三々五々、会場を後にし、街へと消えて行くことになります。

この後は、ゼミ単位で集まったり、友達で朝まで過ごしたり、いろいろです。

私もかつて、朝までカラオケに付き合ったことがありますが、
やはりいつもとは少し違う気分だったように記憶しています。
卒業証書授与のところにも書いたように、その場はいつも通り、あるいはいつも以上に楽しいのですが、どこかに、「これが最後」という思いがあるのかもしれません。
「楽しい」と思っている時は、そういう気持ちが隠れているか、あるいは隠しているのかもしれません。
もちろん、いずれまた会う機会は作れます。
しかし、その時彼らは、「学生」ではないのです。
つまり、「龍谷大学法学部生」としての彼らが出会うのは、これが最後であり、
自覚するとしないとに関わらず、そこには寂しさのようなものが、多かれ少なかれ伴っているのだと思います。
この「寂しさ」こそ、学生であることの貴重さの裏返しなのでしょう。
多くの学生は、学生である間、この「貴重さ」に気付かないものです。
これから学生になる皆さん、あるいは、今、学生である皆さんは、ぜひこの「貴重さ」を大事にしてほしいと思います。
そして、学生を終えて社会へ飛び出して行く皆さんは、この「貴重さ」を懐かしむだけではなく、
それをこれから活かせる力に変えて行きながら、成長して行ってほしいと思います。

少し長くなりましたが、

まずは、卒業おめでとう!
そして、入学おめでとう!
いずれにしても、本番はこれからであること、胸に刻んで、一歩一歩、進んで行ってください!

どうも、お久しぶりです、法学部の畠山亮です。

振り返ってみると、私が「法学部ブログ、スタート!」と書いたのは、昨年の5月7日でした。
それから、もう9ヶ月が経ってしまったという…。
この間、多忙を言い訳に離れていた、ということも否定はしきれませんが、、、
しかし、ただ手をこまねいていたわけではありません!

法学部のいろいろなイベントなどについて、教務課の方に書きつないでいただいている間に、
他面で、広報体制の充実化、
特に法学部生をガッツリ巻き込んだ形での広報体制の構築に取り組んでまいりました。
そしてこのたび、ようやくそれが新たな一歩を踏み出す、その目処が立ちましたので、
これを機会に、このブログも本格的に再始動することにしたい、
ということで、その宣言も兼ねて、久しぶりの更新とさせていただくこととした次第です。

今後、このブログは、龍谷大学法学部の多くの教員・職員・学生が、
気取らず、型にとらわれず、様々な事柄について、様々な視点から、様々な形式で語る、
そんな場になって行くものと思います。
その先駆けとして今日は、法学部の教員である私のここ数日~今について、
ざっくばらんに書かせていただきます。

2月12日と13日は、龍谷大学のB日程・センター中期の入試の日でした。
私は、三重県の津会場を担当し、取り仕切ってまいりました。
取り仕切ったと言っても名ばかりで、その実、職員の方・派遣の方などのご尽力にて、
無事に二日間を終えることができた次第です。
龍谷大学に入りたいと思って真剣に挑んでくれている、
そんな受験生の皆さんに我々が応える術は、環境を整えることだけですので、
皆さんが試験に集中できる状況を現出できたことを、何より嬉しく思います。
結果はもちろんまだ分かりませんが、全力を出せたなら幸いです。
本部に引き籠っていたので会えなかった私と会える春の到来を、体調に気を付けてお待ちください。

さて、お陰様で入試の場では表に出ずに済んだ私が、ここしばらく格闘を続けていたのは、
採点作業であります。
学生の皆さんにとって試験は大変なものでしょうが、教員にとっても大変なものであり、
試験期間はあっという間に終われども、その後に追われ続けるのが教員なのです。
例年以上の多忙のため、なかなか捗らず、
しかし、学生の「本気」を受け止めるには、こちらも「本気」で立ち向かう必要があるわけで、
全力を尽くして、ようやくこれを終えることができました。
その結果は、、、3月の成績配布をお待ちください(笑)。

こうして、一つの大仕事が完了したわけですが、
これでお仕事から解放されたわけではありません。
その他、今の私がごく近いところで抱えている仕事として、
・論文の校正
・以前執筆した教科書の校訂とその打ち合わせ
・授業改善のためのプロジェクトの報告書の作成
・龍谷大学の新ブランドを広めて行くためのプロジェクトの会議
・そして、本格的に始動する「法学部学生広報スタッフ(仮)」の立ち上げのための会議
これらが、この一週間で全部やって来ます。無理ですね。

これは別に、「忙しさ自慢」をしたいわけではなく、
これくらいは、どの先生も同じくらい抱えている、ということ、
つまり、「週に数回講義をやったら終り」「春休み・夏休みは2ヶ月以上遊び放題」
などと思われがちな大学教員ですが、
実は、講義も試験も終った春休みも、こんな感じで働いているという、
そんな教員の春休みの実態の一端をお知らせしよう、と思ったわけです。

では、なぜ今、このことをお知らせしようと思ったのか?
それは、、、

朝6時起きで三重県・津にて入試を行い、
それがつつがなく終ったにもかかわらず、
丹波橋で京阪に乗り換え、そのまま研究室に直行してしまった、
そんな仕事漬けの一法学部教員の悲しみが衝動となったのかもしれません…。

そ、それはともかく、このブログでは、大学の先生らしい真面目な、専門的な話はもちろん、
なかなか知る機会が無い、龍谷大学法学部教員の日常なども、
こんな風に、リアルにお伝えして行ければいいな、と思っています。
少しずつ、新しい広報体制に沿って、いろいろと発信して行きたいと思いますので、
今後もぜひお楽しみに!

法学部ブログ、スタート!

畠山 亮 更新日: 2012年05月07日

はじめまして、龍谷大学法学部で日本法制史を担当しています畠山亮です。

龍谷大学法学部は、良いところがたくさんあるのに、それが世間に全然伝わっていない!

とは、よく聞く話でした。

その原因は、何より広報体制の不充実に求められると考えました。

そこで、このたび法学部広報委員会を発展的に改組し、学生の力も大いに借りて、

龍谷大学法学部の中身を発信して行くこととし、

その一環として、ここに法学部ブログを開始することと相成りました。

ここでは、龍谷大学法学部の教員・職員が、様々な視点から様々な事柄について綴り、

龍谷大学法学部がどんなところなのか、どんな教員がどんな研究・教育をしているのか、

どんな学生がどんな学生生活を送っているのか、

といったことを少しでもリアルに感じてもらえるような場にしたいと考えています。

まだどうなるのか分からない状態ですが、

きっとバラエティに富んだ内容になるのではないかと思いますので、

今後の展開を、どうぞご期待いただければと思います。

よろしくお願いします!