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みなさんこんにちは、法学部で憲法を担当しています濵口と申します。私は昨年度本学に着任し、今年で二年目となります。今日は、龍谷大学法学部の学生の活動について紹介したいと思います。龍大法学部の特長といってよい、基礎演習クラスサポーター(通称:クラサポ)制度と、法学部ゼミナール連合会(通称:ゼミ連)の活動です。先日、クラサポとゼミ連の教員との懇親会に参加し、彼らと交流を持つ機会があり、いろんな意見を聞くことができました。

これから大学生になろうとするみなさんは、大学生になったら何をしようと考えているでしょうか。大学の4年間はあっという間です。その貴重な4年間を有意義に過ごすためには、主体的な姿勢が大切です。でも、自分の所属するクラスの教室に先生が来てくれる高校までとは違って、大学では自ら意欲的に科目を選択し、講義に出席するというスタイルです。ですから、わからないことがあったら積極的に先生を捕まえて質問したり、友達と勉強会を開いたり、図書館で調べたりすることがとても重要です。そうはいっても、ついこないだまで高校生だった自分にいきなりそんなことができるのか、不安に思う人も多いでしょう。そんなとき、次に紹介する学生の自主的な取り組みはとても助けになるのではないでしょうか。

どこの大学でも現在では初年次教育に力を入れていますが、龍大でも一回生向けに「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」という科目があり、講義科目とは違って、25名程度のクラスで毎週授業を行っています。基礎演習では、グループ・個人発表、レポート作成、討論を通じて、自分で主体的に考え、調べ、話し、意見を交わすなどの大学での基本的な学びのスキルを身につけていきます。そのとき一年生にとってとても頼りになるのがクラスサポーターの存在です。一回生にとっては先輩にあたるクラサポ(二~四回生)には、学業のことから日常生活のことまで気軽に質問できますし、クラサポも、自分たちの経験を活かして一回生のみんなにこういうことを伝えたいという熱意をもって、毎回参加してくれています。一回生の全クラスに基本的に三人ずつついてサポートしてくれているこの制度、現在総勢50名以上(!)の学生さんが活躍してくれています。私自身、基礎演習を担当しているのですが、授業計画を立てる時に意見を出してくれたり、毎回の授業の時も積極的にみんなの発言を促したりと、クラサポ三人の力はなくてはならないものです。

↑クラサポ懇親会の様子

法学部ゼミナール連合会は、「学生が充実した学生生活を送れるように」という目的の下で作られた、法学部の学生の自主組織です。基礎演習・ゼミ対抗バレーボール大会も、ゼミ連の主催で行われますし、二回生後期から始まる本格的な少人数制専門ゼミナール、「演習Ⅰ・Ⅱ」の選択懇親会も、ゼミ連がコーディネートしてくれています。学生の皆さんにとって大学の先生は講義以外で接点がなく、遠い存在になりがちです(全くそんなことはないのですが…汗)が、どの専門・先生のゼミに行こうか迷っているときには、実際にゼミで学んでる先輩たちの声を聞ける機会は貴重だと思います。ゼミ連では、ゼミ同士の学問的交流を深める機会として、各種討論会も主催運営しています。ゼミ連の学生たちからは、今後は法学部のゼミ全体が参加できるような企画をもっと提案していきたいと聞いているので、こうした学生同士のつながりを深める取り組みがこれからも発展していくことを願っていますし、教員の側もサポートしていきたいと思いました。

↑ゼミ連懇親会の様子

龍大法学部には、このようなクラサポ制度・ゼミ連といった活動が、学生の側からの積極的な声に基づいて自主的行われていて、教員に働きかけながら大学の学びをよりよくしていく仕組みがあると思います。また、こうした活動を通じて、クラサポやゼミ連の学生たちも成長していく姿を見ると、教員としてはとてもうれしく思います。どちらの活動も、法学部ホームページやパンフレットで紹介されていますので、ぜひのぞいてみてください。